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薄曇りの
鈍色の
にわかに桃色の
空の真下
成層圏の三角を
そして
遠く運ばれて届く
海鳴りを
呼吸深くに取り込んだ
こんな盛夏の休閑には
つま先さえも風の指針を欲しがる
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気づけば夜はこんなにも燈藍で
産着をまとった蝙蝠たちも
さかさか忙しく飛び違う
草木の熱の香りも冷めて
ゆっくり擬夜が燃える頃
ここらの月は雲さえ透かし
星や宇宙塵はしばし瞬き
新しい灯りがまだらに咲いて
明確な放射で照らしても
長いコートの観測者は
素焼きの煉瓦を駆けのぼり
大きく四角いてっぺんで
ちょうど笛でも吹くように
くらんとひとつ鳴いてみる
空閑に響き増幅し
まだまだそれは増幅し
そこらを覆ううねりとなって
暗闇森もこおろぎも
思い思いの感官を
刹那に震わせ軋らせて
レシピのとおりに鳴き起こる
閑かな詩歌のささやきを
球体の全方角から浴びせられ
はたまた反射や干渉で
行き来して様々に変容してまるで形を成して
そうしてそれら飛ばされた
水銀線の鋭さは
わずかな間隙を見つけては
知らず知らずに入り込み
記憶の袖を撫で始め
海岸あたりの光素に満ちた
玻璃や瑠璃の無数のきらめきどよめきの
偶発のひとつひとつにも
大きな周波を感じさせ
ふと金属の高音域で
次第に遠のく内なる銀河は
実は真空世界と類似を見せて
螺旋を描き接続しては
着地のように戻ってくる


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